転職面接対策は、面接中だけにあらず~面接前後のあなたの言動、大丈夫?

書類選考を無事通過し、いよいよ面接。転職面接でよくある質問への対策など、力を入れて取り組んでいる方もいらっしゃるでしょう。しかし、気を付けるべきは面接中の言動だけではありません。面接前後の何気ない言動が、面接の結果に影響することも少なくありません。面接前後において、悪影響を与えがちな言動をご紹介します。

会社到着~受付

多くの場合、応募先の会社に着いたら受付をする必要があります。受付担当者が人事の方へ「応募者の第一印象」を伝えたり、人事担当が受付担当にヒアリングをしたりするケースもみられますので、「面接中ではないから」と気を抜くことがないように気を付けましょう。会社に着いた時点で、面接は始まっていると考える必要があります。

たとえば、次のようなことを意識していますか?

・雨が降っていて傘を差してきた場合、傘はちゃんとたたんでいますか?

・受付で提出する書類がある場合、もたつかずにさっと出せるように準備していますか?

・人事担当者への取次を依頼する際、簡潔に用件を伝えていますか?

「お忙しいところ失礼いたします。本日○時から面接のお約束をさせていただいております△△と申します。人事部の●●様をお願いできますでしょうか」など、明確に依頼するようにしましょう。

・遅刻してはならないと思うあまり、約束の時間よりも随分早く受付に行ってはいませんか?

あまり早すぎると、企業側の面接準備の妨げになることも考えられますので、会社の近所で時間調整するなどの配慮が求められます。

その他、受付での挨拶の声が小さかったり、担当者としっかり目が合っていなかったりというようなところも、マイナス評価につながりますので注意しましょう。面接が始まる前だけでなく、終わって会社を出るときも同様です。

受付~応接室

受付の方が面接を行う部屋(応接室など)へ案内してくれる際に、面接官以外の社員とすれ違う可能性もあります。その際に「今は面接じゃないから」と無言で通り過ぎてはいませんか?「こんにちは」「失礼いたします」などの軽いあいさつをしたほうが好印象です。また、案内してくれた方や面接開始前にお茶を持って来てくれた方への感謝の気持ちも伝えるようにしましょう。

休憩時間、守っていますか?

企業によっては、筆記試験と面接が同日に行われる場合もあります。筆記試験終了後、休憩時間を挟み面接が実施される場合、「○時○分まで休憩してください」と言われるケースがみられます。

ここで、私自身が経験した例を1つご紹介しましょう。

採用コンサルタントとして関わっていたあるIT企業のコンサルタント中途採用面接(一次試験)で、「筆記試験後、10分間の休憩をはさみ面接の説明を始めるので、応接室に集合するように」という指示がありました。その企業のトイレはビル内の他企業の方と共同で使用しており、休憩の指示があった時間はたまたまトイレが混んでいました。ある応募者はタバコを吸いに出かけ、休憩時間が終わる少し前に慌ててトイレを探している様子。見つけてすぐ駆け込みましたが、あいにくトイレが混み合っており、済ませたころには休憩時間が終わってしまっていました。

その応募者の筆記試験結果は合格ラインに達していましたが、結果的に二次面接に進むことができませんでした。問題視されたのは、トイレの後で「混んでいたのだから仕方がない」とばかりに、ゆっくりと応接室に戻った応募者の態度でした。面接での受け応えは特段問題なかったものの、企業の方々には「面接時間中だけしっかりすればよいだろう」という態度のように映り、マイナスに評価されてしまったのです。コンサルタントとして、社外の人間とも打ち合わせをする機会が多い職種ですので、普段の何気ない態度が周りに与える印象も重要視されたわけです。「戻りが遅くなってしまい申し訳ございません」と、駆け足で戻っていれば、そこまで問題視はされなかったかもしれません。

自分が必ずしも悪いとはいえない場合でも、結果として「人を待たせている」のであれば、「急いで戻る」「お詫びをいう」ことは礼儀として求められることと言えるでしょう。最低限の「人間性」が、面接以外の場でも見られ、評価されうることを忘れないようにしたいものです。

せっかく面接準備に多くの時間をかけたのにもかかわらず、面接前後の気を抜いた言動が仇となってしまっては非常にもったいないこと。実際の転職面接の前に、ぜひ一度ご確認ください。

浅賀 桃子
浅賀 桃子

慶應義塾大学卒業後、ITコンサルティング会社人事などを経てカウンセラーとして独立。2014年ベリテワークス株式会社として法人化。ビジネスパーソンのメンタル不調者やキャリアチェンジに悩む方のケアを中心に、カウンセリング実績5,000名超。予防カウンセリングに強みを持ち、ストレス・メンタルヘルス・キャリアデザインなどのセミナー多数開催。CDA登録キャリア・コンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント検定I種、ストレスマネジメントファシリテーターなどの資格を持つ。

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