はじめての転職、上司や家族に退職をどのように切り出すのが良い?

第二新卒クラスの転職は、多くがはじめての転職にあたるでしょう。在籍中から上司や家族に内緒で転職活動を進め、いざ内定をもらったもののなかなか会社を退職することを切り出せない方もいらっしゃいます。円満退職のためにも、退職を決意したときにどのように切り出すと受け入れやすいのかについてまとめます。


家族への切り出し方

退職が決まってからその旨を切り出すのは事後報告になりますが、できれば避けたほうが良いでしょう。

筆者も、同居のご両親からの反対にあい、転職を思いとどまらざるをえなくなった方からの相談をお受けしたことがあります。このAさんは転職活動を誰にも内緒で進めていたのですが、転職活動が思いのほか早く進み、内定をもらうことができました。慌ててご両親に相談したAさんでしたが、「せっかく新卒で安定した企業に就職したのになぜ転職するのだ」「年収が下がるし、転職先の会社は規模も小さくて安定度が心配だ」などとご両親から猛反対を受け、説得できないまま時間が過ぎてしまいました。そして結局、内定が取り消されてしまったのでした。

親や配偶者へは、転職活動に関して実際に活動する前から伝えておくことが望ましいです。できるだけ早い段階で、誠意をもって自分の価値観や意思を伝えましょう。相手が反対する場合は、相手の不安や不満をしっかり聞いた上で、転職によって解決できる(あるいは解決したい)ことを理解・納得してもらえるようにしましょう。

現在の会社に退職の意思をどのように伝える?

退職の意思の伝え方が悪いと、退職時期を引き延ばされるなどなかなか話が進まなくなってしまうこともありえます。では、どのように切り出すと良いのでしょうか。効果的なポイントをご紹介します。

・いつまでに伝えるべき?:内定が出るなど、退職の意思が固まった時
労働基準法上は、退職希望日の2週間前までに退職を申し出れば辞めることは可能ですが、現実的には短すぎるとトラブルに発展するケースもありますので、できるだけ早く表明することが、これまでお世話になってきている会社へ対する誠意となります。

また、「1カ月前までには」など会社独自のルールが定められているケースも多いため、あらかじめ就業規則等を確認しておきましょう。担当していた業務の引き継ぎ、社内外関係者への挨拶などをしっかり行うためには、2カ月前には切り出せると理想的です。

・誰に切り出す?:所属部署の直属責任者
いきなり人事部長にいうのではなく、自分の所属部署の直属責任者(課長など)にまず話を切り出すようにしましょう。周囲の同僚に事前に伝えたくなるかもしれませんが、どこから話が漏れてしまうかわかりませんし、その結果上司の心情が悪化する可能性が高いため気を付けましょう。メールで済ませずに、必ず口頭で伝えましょう。

・伝える場所、切り出し方は?:会議室など、同僚などに聞こえない場所へ移動して
他の同僚などへの影響を考慮し、会議室など他の人に聞こえない場所で伝えましょう。上司が忙しくなさそうなタイミングを見計らい「今、お時間宜しいでしょうか」「ご相談があるのですが」などと切り出し、会議室へ移動すると良いでしょう。「今後のことでお話があります」などの切り出し方は、周囲に退職をにおわせてしまう可能性がありますので避けましょう。どうしても声掛けがしづらいようであれば、アポイントをメールで取ることも有効です。ただその場合も「ご相談したいことがあるのですが、○日の●時以降で15分ほどお時間をいただくことはできますか」など、退職の意思自体はメールに記載せず、直接話せるタイミングで伝えるようにしましょう。セッティング時間はできればお昼の休憩時間など、落ち着いて話ができるように業務時間を外して行うと良いでしょう。

いかがでしたか。同じことを伝える場合でも、伝えるタイミングや相手、方法を間違えると円満退職・転職の実現が難しくなりますので、上記を参考にうまく話を進めていきましょう。

浅賀 桃子
浅賀 桃子

慶應義塾大学卒業後、ITコンサルティング会社人事などを経てカウンセラーとして独立。2014年ベリテワークス株式会社として法人化。ビジネスパーソンのメンタル不調者やキャリアチェンジに悩む方のケアを中心に、カウンセリング実績5,000名超。予防カウンセリングに強みを持ち、ストレス・メンタルヘルス・キャリアデザインなどのセミナー多数開催。CDA登録キャリア・コンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント検定I種、ストレスマネジメントファシリテーターなどの資格を持つ。

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