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同職種への転職面接で「なぜ転職するの?」と聞かれたときの効果的な答え方

転職で今までと違う職種へのキャリアチェンジを志望する場合もありますが、「同じ職種で違う企業に転職したい」という皆さんもきっとたくさんいるでしょう。しかし、同職種への転職のほうが、実は面接で厳しい質問を受けることが多いのです。今回は、そのような転職面接での突っ込みへの効果的な答え方について、キャリアカウンセラーが解説します。


必ず説明すべきポイントとは?


同職種への転職面接で必ず採用側に説明するべき重要なポイントは、前職では実現できなかったやりたいことについてこの企業でならどう実現できるのか、具体的に志望を伝えることです。事務職から営業職など違う職種への転換の場合には「品質の良いサービスを企画しお客様に直接提供する仕事にどうしても就きたかった」など、営業職でやりたいことの説明が求められます。一方、営業職から営業職のように同職種の場合には、さらにこの企業の仕事では前職とどのように違うことができるのかについて「具体性」が求められるのです。

具体的な答え方~3つの事例~

例えばAさんは、個人営業から法人営業への転職で「前職で良い実績をあげているのになぜ転職するのですか?」と聞かれ、こう答えました。「前職は個人に対する営業で、目標を達成することに力を尽くしましたが、御社で法人に対する企画提案の仕事ができることに大変興味を持ちました。扱う物が決まった製品ではなく、顧客ごとに自分の創意工夫を加えられるBtoBの営業で企画提案力を磨き、スキルアップできる仕事にぜひチャレンジさせていただきたいと考えています。」

また、Bさんは同じ法人営業の仕事に応募しましたがこのように答えました。「御社の仕事は前職と同じ法人営業の仕事ですが、地域開発を核としたサービスなので、御社でならよりスケールの大きいプロジェクトに関われることに魅力を感じています。将来はプロジェクトリーダーとして力を発揮したいです。」

Cさんは、事務職から事務職への転職面接でこのように伝えました。「前職では庶務的な内容からデータの入力加工作業、来客応対、電話応対など必要に応じて幅広い業務に対応することが求められました。御社の仕事では、PCでのデータ分析、解析業務、会計処理などより深く専門的なスキルが求められる点に強く興味を持っております。ぜひ専門性を身に付けスキルアップしたいと思います。」

このようにどんな職種であっても、応募先企業での仕事の仕方が前職とどのように違うから志望したのか、より詳しく伝えるように工夫しましょう。

転職面接で注意すべき3つのこと

ただし、転職面接での答え方で注意すべき点が3つあります。

まず1つ目は、前職の企業の悪口にならないように表現に注意することです。例えば「前職では上司の意見が非常に強く、自分で新しい企画を立てても認めてくれませんでしたが、風通しのよい社風で下からの提案を受け入れてくださるという御社でどんどん企画を提案していきたいと思います。」という伝え方では、以前の会社で何か上司ともめたのではないか、と思われてしまいます。「前職ではリーダーからの指示に従ってプロジェクトの実務面を遂行する業務を担当しておりました。自分の企画を提案できる仕事がしたいと強く思うようになり、企画提案を求めている御社の仕事にぜひ就きたいと志望しました。」などのように他人のせいでできなかった、という言い方にならないよう気を付けましょう。

次に、自分の待遇や評価が以前よりも良くなることが転職の1番の目的だとしても、まずは仕事内容の上で、この企業でどのようなことがやりたいと考えたのかについて先に伝えることが大切です。

3つ目は、同職種からの転職では、今までの経験で身に付けてきたものをどう役立てられるのかをしっかりと説明することです。未経験の職種への転換よりも詳しい説明を求められる部分ですので、「これまでの経験の何を新しい仕事に活かせるのか」について充分準備して伝えるようにしましょう。

いかがでしたか?同職種への転職のほうが簡単なように思えますが、実は面接でたくさんの深い質問が来るので以外と難しいのです。「前職との仕事の違い」「前職での経験を活かせる部分」の両方について、具体的に詳しく自己分析を行い、伝え方を工夫することで面接を乗り切りましょう。

渡部 幸
渡部 幸

キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、全米NLP協会認定トレーナー、コーチ。アクトクリア代表。青山学院大学卒業後、営業統括、アパレル業人事マネージャーなどを経て独立。就職・転職相談、企業内での相談、企業研修、キャリアデザイン、コミュニケーション力などのセミナーで支援した人はのべ45,000人にのぼる。自身の転職や離婚、不妊治療などの経験も糧に、心理学等のスキルを活用し、モチベーションを保ちながらやりたい仕事を達成する支援力が強み。著書『1週間で面接に自信がつく本(ナツメ社)』『採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する(KADOKAWA)』他。

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