短い期間で退職した場合、転職面接で退職理由を聞かれたらどうする?

「短い期間で退職しているのですが、退職理由を聞かれたらどう答えればいいでしょうか?」

卒業後3年以内の若手社会人から、転職面接の相談でよく聞かれる質問です。短い期間で退職してしまった第二新卒の皆さんは、退職理由をどのように伝えたらいいのだろうと不安に思うことも多いでしょう。今回はその対処法についてキャリアカウンセラーの筆者が事例を挙げながらお伝えします。


基本は面接官の視点で考えること

まず、基本のポイントは「自分が面接官だったら、自分の応募書類を見ながらどんなことを知りたいと思うだろうか?突っ込みをしたくなるだろうか?」という視点を持つことです。自分が採用側の人間だったら、という目線でもう一度自分の書類を見直し、自分に対して質問を投げかけてみましょう。


やりたいことが別にあって退職した場合

最初に、やりたいことが別にあり退職した場合です。Aさんは新卒の時から希望していた職種にやはり就きたいと考え、退職しました。こういう場合は、退職理由は簡潔に、すぐに志望動機と結びつけて伝えるとよいでしょう。また、前職の会社の悪口にはならないように言葉に気を付ける必要があります。

Aさんは「学生時代から人によりよいサービスを伝える営業の仕事に興味がありましたが、入社時の配属が管理部門でした。2年間自分の仕事に一生懸命取り組み、異動の希望も出してきましたが叶わず、やはりどうしても営業の仕事に就きたいと転職を決意しました。」

と答え、見事内定をもらいました。


いやだった、不満だったことが原因で退職した場合

次に、前の会社で何かいやなことや不満があり退職した場合です。まずは、いやだったことや不満だったことがどうなれば満足なのか、どうしたかったか、変換ができるかどうかを考えてみましょう。そして、やはり前の会社の悪口にはならないように、また、自分のメリットだけを主張するのではなく、応募する会社への仕事の意欲を伝える必要があります。

Bさんは、残業が非常に多く、休日出勤や深夜の帰宅が続いたことで、ずっと仕事を続けていけないと思い退職を決意しました。「残業は月20時間ぐらいで、集中して仕事ができる環境だったらよい」と思っていますが、次のように伝えました。

「前職で急に退職者が出て、業務量が多くなり、残業が深夜に及ぶことが続きました。疲労から体調を崩しがちになり、やむなく退職を決意しました。現在、体調は全く問題ありません。携わっていた仕事には大変やりがいを感じておりましたので、貴社で前職の経験をぜひ活かしていけたらと希望しております。」Bさんの場合残業が月80時間以上だったので、面接官もこの理由を納得してくれ、合格することができました。


体調不良が理由の場合

体調を崩し退職した場合は、Bさんのように相手が納得できる理由を伝えるのも一つの方法です。もし、体調不良ではない別の理由(遠隔地に異動を命ぜられた、など)もある場合は、どちらを伝えるか、よく考えて決めたほうがよいでしょう。

突然入院や手術が必要な病気になった、などの場合は「病気で療養が必要となり、退職しました」と簡単に病状などを伝えましょう。ただし、必ず「現在は回復しており、業務には支障がありませんので、転職活動を再開しました。」と伝える必要があります。現実に仕事をフルタイムですることが難しい人は、今は体調を整えることを優先するか、パートタイムや派遣などの短時間の仕事から復帰することも考えたほうがよいのではないでしょうか。


まとめ

いかがでしたか?退職理由を採用側に納得してもらうことは簡単なことではありませんが、相手が知りたいことは、その理由が次の仕事への意欲につながる前向きなものになっているかどうかです。できるだけ志望動機とつながるようによく考え、しっかりと伝えるようにしましょう。



渡部 幸
渡部 幸

キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、全米NLP協会認定トレーナー、コーチ。アクトクリア代表。青山学院大学卒業後、営業統括、アパレル業人事マネージャーなどを経て独立。就職・転職相談、企業内での相談、企業研修、キャリアデザイン、コミュニケーション力などのセミナーで支援した人はのべ45,000人にのぼる。自身の転職や離婚、不妊治療などの経験も糧に、心理学等のスキルを活用し、モチベーションを保ちながらやりたい仕事を達成する支援力が強み。著書『1週間で面接に自信がつく本(ナツメ社)』『採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する(KADOKAWA)』他。

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