無意識に使っていませんか?人間関係を円滑にするために知っておきたいビジネスNGフレーズとは

厚生労働省が実施した調査によると、転職者が初めて就職した会社を離職した理由のトップ3に「人間関係」が入っています。この人間関係を円滑にするためには、ちょっとした言葉遣いが重要になります。ビジネスシーンで無意識に使ってしまいがちな「NGフレーズ」と、OKフレーズへの変換方法をキャリアカウンセラーがご紹介します。

「人間関係」が離職理由のトップ3に

厚生労働省が若年労働者約24,000人を対象に調査した(※)データによると、初めて勤務した会社を20代で辞めた主な理由は以下のようになっています。

【20~24歳】
1位:労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった(23.8%)
2位:仕事が自分に合わない(23.3%)
3位:人間関係がよくなかった(22.7%)

【25~29歳】
1位:労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった(22.6%)
2位:人間関係がよくなかった(22.1%)
3位:仕事が自分に合わない(18.7%)

「人間関係がよくなかった」ことが20代の離職理由のトップ3に入っていることが分かります。転職を考えるにあたっては、労働条件や賃金に関して気になるという方が多いかと思いますが、実際の転職理由としては賃金よりも「人間関係」のほうがより大きな理由となっている場合が多いことが伺えます。

それでは、人間関係を円滑に保つためにはどのようなことに気を付けるとよいのでしょうか。

つい「分かりません」といっていませんか?

ビジネスシーンでは、様々なときに上司から質問される機会があるでしょう。その質問に対し「分からない/聞いていないから答えられない」場合に、みなさんはどのように答えていますか?

分からないのだから「分かりません/聞いていません」と答えているというあなた、これは避けたほうが良いNGフレーズです。たとえ「上司からしっかり説明を受けていなかったからわからない」という状態だったとしても、そのまま伝えてしまっては上司を責めているようにも聞こえます。また、意欲がないとみなされてしまう可能性もあります。

こんなときはぜひ「申し訳ありません。○○のところが分からないのですぐ調べたいと思いますが、何を確認したらよいか教えていただけますでしょうか」などと、自分で調べようとする姿勢をみせながらの回答をすることで、OKフレーズになるでしょう。

先輩の誤りを発見したとき、どうしていますか?

Aさんは入社2年目のエンジニアです。直属の先輩は入社5年目のBさんです。アプリケーションの開発プロジェクトで、Bさんが作成した資料に目を通していたAさんは、資料の誤りに気づきました。そこで、Bさんに「この資料の○○の部分、間違っていますよ」と伝えたところ、Bさんは露骨に嫌な顔をし、部内の雰囲気も一気に悪化してしまいました。

Aさんからすれば「間違っているのだから、先輩といえども間違いを指摘して何が問題なのか」という気持ちでしたが、先輩からすると「先輩としての自分の立場がなくなってしまった」ように感じ、不快な気分になってしまうことも。かといって、先輩を怒らせたくないからと、誤りに気づいていても気づかないふりをすることも、会社としてはあまり良くないこともありますよね。

相手の誤りをダイレクトに伝えてしまうと、関係がギクシャクすることもあります。「○○と書かれているところなのですが、△△としたほうがよいように思うのですが、いかがでしょうか。ご確認いただいてもよいでしょうか」などと丁寧に、相手の間違えを責めていると思われないように伝える工夫をすればOKフレーズになるでしょう。

会話の途中なのに「でも」と言っていませんか?


打合せ中に、自分と相手の意見が異なることは往々にしてあり得ることです。そんなときに、相手がまだ話している途中にもかかわらず「でも」などと口を挟み、自分の主張を述べようとしていませんか?これは明らかなNGフレーズです。「でも」と思ってもグッと我慢。相手の主張を最後まで聞いた上で、「○○さんはこのように考えているのですね」と相手をまず尊重する姿勢が大切です。それから「その考えもあるなと思うのですが、私はこのように考えたのですが、どう思われますか」などと、自分の主張を続けるのが、OKフレーズです。相手も感情的にならずに意見の検討ができ、建設的なコミュニケーションになるのです。

自分には相手を不快にしようという意図はなかったとしても、相手にそのように受け取られてしまう可能性のあるNGフレーズは、極力使わないようにしたいところです。相手と気持ちよくコミュニケーションをとるためのOKフレーズ、ぜひ活用してみてください。

※平成25年若年者雇用実態調査の概況 個人調査「2 これまでの就業状況」厚生労働省

浅賀 桃子
浅賀 桃子

慶應義塾大学卒業後、ITコンサルティング会社人事などを経てカウンセラーとして独立。2014年ベリテワークス株式会社として法人化。ビジネスパーソンのメンタル不調者やキャリアチェンジに悩む方のケアを中心に、カウンセリング実績5,000名超。予防カウンセリングに強みを持ち、ストレス・メンタルヘルス・キャリアデザインなどのセミナー多数開催。CDA登録キャリア・コンサルタント、メンタルヘルス・マネジメント検定I種、ストレスマネジメントファシリテーターなどの資格を持つ。

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