中小企業への転職、大手との違いや知っておくべき点は?

20代の皆さんの中には、新卒の時大手企業に就職したけれど、転職先として中小企業への応募を考えている人もいるでしょう。今までの会社とどう違うのか、イメージがしにくいと悩んでいる人もいるのではないでしょうか。今回は、大手企業と中小企業とはどのように違うのか、知っておくと役に立つ点について解説していきます。


1.同じ「中小企業」でも規模により大きく違う点を認識しよう

中小企業とは、従業員規模が1,000人未満の会社を一括りにして表す言葉です。一口に「中小企業」と言っても、数人規模の会社と900人以上の規模の会社では、同じ業種だったとしても行っている事業の内容や範囲、大きさが全く異なることは想像できるのではないでしょうか。皆さんが応募する会社がどのような規模なのか、また社内にはどんな部署があり、どのような事業展開をしているのか、できるだけホームページなどから調べましょう。会社情報の中に組織図が掲載されている会社も多いはずです。同じ「営業部」でも「営業第一部」「第ニ部」「第三部」とある会社と「営業部」1つの会社では働く人の人数や担当するエリア・取引先の数などが違ってきます。組織図をよく見ていきましょう。


2.数十人までの企業はベンチャーか小規模か調べる

数人から数十人までの規模の企業の場合は、比較的新しく設立されたベンチャー企業なのか、設立が古く、小規模でずっと維持しており事業の拡大はあまりない企業なのかを調べましょう。ベンチャー企業の場合は、これからどんどん事業を拡大し、新しいことを進めていく可能性が高いので、自分の仕事が会社の成長に大きく関わってくることになります。責任も重いでしょうが、やりがいがあり、チャレンジする機会が多くあるでしょう。長年小規模の事業を維持しているという企業は、安定感はありますが、仕事の内容はこじんまりしたものかもしれません。自分はどのような仕事の仕方をしたいのか、調べながら考えてみるとよいでしょう。


3.中小企業にはオーナー会社も多い

大企業の場合には、数年に一度社長が社内外から選ばれ、取締役会で承認され交代することが多いですが、中小企業で特に株式上場していない会社の場合には、会社を設立した人物が長年経営を行い、その一族が代々社長を引き継いでいる会社も多くあります。このような企業を俗に「オーナー会社」と呼びますが、その特徴について知っておきましょう。よい点としては、会社設立、事業展開について理念や自分の想いがあり、従業員にもしっかりと伝えながらビジネスを行っている企業が多い点があります。一方、経営者の考えで様々な決断がすぐに行われるトップダウン型の企業も多くあります。応募する企業のホームページや面接の際の社内の雰囲気、面接官として経営者と会えた時には社長や役員の話し方などから、その会社のカラーと自分が合うかどうかよく観察しましょう。


4.中小企業では1人の存在が大きい

例えば会計・経理の仕事を例に取ると、大企業では予算の作成、売掛金の管理のみ、など自分の所属する部署の一部の業務だけを担当することも多いのですが、中小企業では人数が少ないため小口現金の管理、仕分け、月次決算、年次決算、予算作成と一連の仕事の流れをすべて責任を持って自分が担当することも多いものです。1人1人の存在が大きく、仕事を任される責任とやりがいがあり、自身のスキルアップにもつながることが多いのです。皆さんはどのような仕事の仕方を望んでいるのか、応募する企業で働く人から話をできるだけ聞くなどし、よく考えてみてください。

いかがでしたか?大手企業と中小企業では、仕事の環境が大きく変わってくることがイメージしやすくなったのではないでしょうか。面接の際には社内を見学させてもらうこともできるはずです。「思っていたのと違う」とならないように、できるだけよく知る機会を作り、その企業について具体的な情報を把握するようにしていきましょう。


渡部 幸
渡部 幸

キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、全米NLP協会認定トレーナー、コーチ。アクトクリア代表。青山学院大学卒業後、営業統括、アパレル業人事マネージャーなどを経て独立。就職・転職相談、企業内での相談、企業研修、キャリアデザイン、コミュニケーション力などのセミナーで支援した人はのべ45,000人にのぼる。自身の転職や離婚、不妊治療などの経験も糧に、心理学等のスキルを活用し、モチベーションを保ちながらやりたい仕事を達成する支援力が強み。著書『1週間で面接に自信がつく本(ナツメ社)』『採用側の本音を知れば就職面接は9割成功する(KADOKAWA)』他。

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